プロフィール

勢一 守

Author:勢一 守
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載せています。
宜しければご覧ください。

工房所在地

752−0911
山口県 下関市
王司 神田 6−4−12

Tel
 090−5377−8701
E-mail
 seiichi_mamoru@jcom.home.ne.jp

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勢一 守の雑記帳
汎用プッシャーを利用した修復方法の一つ。
古い時計のプッシャーはには、現行流通品形状や構造と異なったものがあります。
全てSUSの丸棒から削り出しての制作では無く、
材質にこだわらない場合は流通品を加工利用する事も有効な手段です。



この摩耗したヘッドを交換します。

pusher1_2.jpg

使用するステンレス製の汎用プッシャーです。

pusher1_3.jpg

軸を切断し圧入できる様にして、ヘッドの形を変え、内径をチューブに合う径に加工します。
チューブ側の構造と径に適した、片側雌ねじ、もう片側は圧入用に穴を開けた軸を制作します。

古いものにはまた違う規格のものもあり注意は必要ですが、
時計部品には、ミニチュアの S 規格が使用される事が多いです。

今回の元々のプッシャー軸には S 0.9 が使われておりました。
SUS316で軸を作りましたので、ネジ山の作製は盛り上げタップを使用します。
OSG の UM-NRT シリーズがお勧めです。
S 0.5 からサイズがあります。
ねじ山修復作業にも、切削タイプより綺麗に修復できますので、
機械部のネジ折れ込み後等のネジ山修復にも最適です。

pusher1_4.jpg

嵌合用の封着材を軸に塗り、軸を圧入してから、軸長さ等調整後に全体を磨いて仕上げます。

pusher1_1.jpg

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青焼き鉄針作り
青焼きの鉄針の制作です。
中央の3針
クロノグラフ秒針・長針・短針
を制作しました。

永久秒針 と 分積算計針 は、金色に黒色塗装の塗装がされていた物の塗装を剥がし、
ニッケルメッキで銀色にした後、青色のセラミック電着塗装を行ったものです。



今回の作り方です。
まずは必要な穴を開けて、輪郭の参考線をケガキます。



線を参考に、
時計旋盤等に取り付けた切断砥石で削り取ります。
Minute Recording Jumper を作る時と同じです。



手ヤスリで輪郭と平面を削ります。
バローベの LAC や LEC シリーズが目も細かく小回りもききますので、とても使い易いです。
焼き入れされた部品の調整にも役立ちます。



磨いた後に青焼きを行い、
袴を制作・カシメ付けます。
現在は袴類はベリリウム銅を使用しています。

針と袴は一体成形にしない方が僕は良いと思います。
緩みのために確りと取り付けられずに接着剤で無理矢理固定された個体を、
数十年経ったヴィンテージで見る事が多いのですが、
そうなった際は袴の交換で容易に対応できます。
別の時計に付け替える際も、
袴を作り直しサイズを変更する事が可能です。



針の制作には、実体顕微鏡がとても役に立ちます。
キズミでは難しく、目も疲労し易いです。
機械整備や修理の際も実体顕微鏡を使用しますので、
倍率を変更できるズーム式のものはとても便利で キズミ は時計作業で使う事が無くなりました。